死亡保障見直しの方法(保険会社の提案書の検討方法)

「今入っている保険はこれでいいのだろうか?」
「もっと安くて保障も充実の保険はないのだろうか?」
そう思ったときは、一度保険の見直しをしてみるのがよいでしょう。
ここでは見直しの際に見ておきたいポイントを記載します。

なおここでは自分で行うことを前提にしていますが、
なかなか手間がかかります。
面倒だという人は、中立なファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
それが手っ取り早いです。

見直しに必要なもの

  • 今加入している保険の保険証券(できれば全部)
  • 家計簿や給与明細など(要は必要保障額算出に必要なもの)

証券の分析と現時点の必要保障額の算定

証券の分析

ここでは今加入している保険の

  • 保険金額(どんなときにいくら出るのか)
  • 保険の種類(主契約の種類。終身保険か定期保険か、または最近の新しい保険か。
  • 保険期間(いつまで保障は続くのか)
  • 特約(どんな特約がついているのか)

証券のどんなところを見ればいいかは、ここを参照してください。(注:保険会社によって証券は異なります。よくわからない場合は、中立のファイナンシャルプランナーなどに相談しましょう)

現時点の必要保障額の算定

基本的に必要保障額は毎年減少します。
だから加入時にはピッタリの保障だったとしても、
現時点で考えると過剰な保障である可能性があります。
そこで今の必要保障額を算出し、結果過剰であれば保険金額を減らし、
足りないのであれば加算する必要がでてきます。

そのためにもまずはしっかりと必要保障額を算出しましょう。
自分で算出するときはここを、インターネット上で行うときはここを活用しましょう。

見直しのポイント集

保険金額

「死亡した場合○○万円でる」というのがこの保険金額です。
もちろん多いほうがよいのですが、多くなればその分保険料が増えてしまいます。
かといって安直に減らせばいざというときに役に立たない保険になってしまいます。

今加入している保険が必要保障額を超えるものであれば、
保険会社に連絡して、減額を申し出ましょう。

足りない場合は、「1年組み立て保険」や「ダイレクト定期保険」などの
保険料の安い保険で上乗せすることをオススメします。

保障期間(保険期間)

「いつまで保険が続くのか」です。
死亡保障で一番重要になるのは、遺族の生活費で、
子供に対しては大学卒業まで、配偶者に対しては老齢年金支給開始まで
備えるのが一般的です。

それ以上の期間の保険をかけていると保険料は必要以上に高めになりますし、
短いと必要な期間保険をそろえるためには更新が必要になり、
保険料が急激に上がりびっくりすることになります。

国内大手生保会社の場合、多くは10年、15年と設定されていますが、
その数字に根拠のない場合がほとんどです。
(保険料を減らすため、というのが理由でしょう)

だからこの期間を適正なものに見直すことは、一生涯の総保険料支払額を
大幅に減らすことがあります。

基本的には家計に余裕があるなら必要な期間を満たす保険に入るべきです。
ただし必要保障額は毎年減っていきますので、徐々に減らしていく工夫が必要です。
通常の定期保険等なら担当者に電話して保険金額を減らしてもらいましょう。
また毎年保障額が減っていく逓減定期保険にあらかじめ入るという手段もありますし、
1年契約のため毎年保険を見直せる1年組み立て保険に入るのもよい手段です。

特約

国内大手生保会社の場合、ひとつの商品に入れば死亡保障から医療保障まで、
なんでもそろう保険を販売しています。
しかしこの保険は特約部分が10年ごとに更新だとか、
80歳までしか入れないなどの問題を抱えています。
(具体的な特約の種類・内容についてはこちらで解説します。)

そこで死亡保障以外の特約をすべてとりはずし、
定期特約相当分については単品の定期保険に、
医療については単品で終身の医療保険に入ることをオススメします。

こうすることにより本当に医療保障が必要な老後に備えることが出来ますし、
保険会社が破綻したときも影響は死亡保障だけにとどまります。
医療保障の設定方法、選び方についてはこちらで解説します。

こんな人は生命保険を簡単に見直すな!

生命保険料、はっきり言って高いです。こんな不景気な世の中ですから、
見直したくなる気持ちはわかります。でもちょっと待ってください!!
あなたはホントに見直していい人なのですか?

大きな病気をしてしまった人・治療中の人

大きな病気にかかり(ガン、心臓疾患、ぜんそく、リウマチなど)、
これからもずっと病院に通わなければならない人は、保険の見直しを慎重にならねばなりません。

これらの人は、新しく保険に入るのが著しく難しくなるため、下手に解約していしまうと、
保障がなくなってしまう可能性があります。

大きな病気をした人、している人は、保険を解約する前に、
かならず新しい保険には入れるのか、相談するようにしましょう。

なお病気をした人でも意思の審査なしでは入れる保険もあります。
しかし保障も少なく、保険料も高めなので、あまりオススメできません。

バブル時代に終身保険・養老保険など貯蓄性の高い保険に入った人

バブルの時代、保険も銀行などと同様とにかく高金利でした。
それに対して今の保険は低金利すぎて、
貯蓄商品としての魅力はほとんど無いといっていいでしょう。
(生命保険料控除まで考えれば意義はありますが)

保険会社の立場から見ると、高金利な保険がいまでもあるということは、
今もその高額な利子の支払いに苦しんでいるということです。(自業自得ですが)
だから中には、その高金利な保険を解約させて、
低金利保険に切り替えさせようとする保険会社が存在します。

しかしだまされてはいけません。
バブルの頃に入った終身・養老保険はあなたの貴重な財産です。
保険会社がつぶれる間際になるまでは、絶対に解約してはいけません。
間違っても解約したお金で別の保険に入るなどということはしてはいけません。

「保険料が高額だから見直したい!」という人は、
特約のみ解約して、終身保険、養老保険部分は絶対に残すようにしてください。

本当にお金の無い人

よく保険料が払えないから解約したい、という人がいますが、ちょっと待ってください。
もしもお金が無いときに、何かあったらどうするのでしょうか?
子供に進学をあきらめろというのでしょうか?

ついてないことは、なぜか連続して起こるもので、
お金がないと保険を解約した場合に限って入院したりとか、なにかあるものです。
私も何度かそういった事例を見ています。

お金が無いからこそ、何かあって大金が必要になったときのための保険に入るわけです。
(何かあってもお金にはぜんぜん困らない人は保険に入る必要はありません)

保険を見直すといっても、その手法は解約だけではありません。いくつかあります。
だからこの場合は、以下の方法を試してみることをオススメします。

契約者貸付

保険を解約したときの解約返戻金を担保に、保険会社からお金を借りることができます。
これを契約者貸付といいます。

保険会社には利子をつけて返済する必要がありますが、返済はいつでもできます。
保険金が支払われる場合は、まだ返済していない額を差し引いて支払われることになります。

減額

支払う保険料を減らす代わりに、保障も減らします。
必要保障額をちゃんと計算して保険を設計した人も、そうでない人も、
少しぐらい保障を減らしても、家族の助け合いで何とかなるものです。

だから、保障を減らすのを引き換えに支払うべき保険料を減らすのも一つの手段です。

特約解約

いまの保険についている保険の特約を一部又は全部解約します。
特に大手保険会社に良くついている、特定の病気による死亡のみに出る特約は、
特に無くてもかまわない場合が多いので、特約解約のターゲットとして検討してみてください。

払済保険

保険料の払い込みを中止して、いったんその保険を解約したものとして、
解約返戻金を元に保険料一時払いの養老保険か同種の保険に切り替える方法です。

以後保険料は払う必要はありませんが、保障は減少し、また特約はすべて解除されます。

延長保険

保険料の払い込みを中止して、いったんその保険を解約したものとして、
解約返戻金を元に保険料一時払いの定期保険に切り替える方法です。

以後保険料は払う必要はありません。保障はそのままの金額で残ります。
特約は解除されてしまいます。
保障期間は元の契約より長くなる場合と短くなる場合があります。

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